真夜中のブライダル
先週、
結婚のお知らせをしたところ、
メールやら電話やらと
お祝いの言葉をたっくさんいただいた。
お祝いの言葉を贈ってくださった皆様には
本当に心から感謝しております。
ありがとうございました。
しかし、お祝いの言葉をいただいた中で
私をよく知っている人達からは、
「いったいどうやって~っ?!」
「いつの間にーっ!」
「できたのかぁー?!」
などなど、疑問符だらけ。
でも、でも・・・
自分自身、こんな展開になるとは思ってもみなかったのよぉーっ!
この電撃結婚の経緯。
実は・・・・
1月29日、日曜の夕方のことだった。
仕事も休みで、バスケットに行くという彼は
車がなかった。(彼のお母様が使用中)
私も家にいるのは飽きたので、付き合いで一緒に外出した。
「バスケットの時間までまだあるな。」
「そうだね、どっかで時間つぶそうか。」
そこでふと目に入ったのが、
モデルルームの看板。
「おおー、モデルルームで遊んでいこうよ!タダだし。」
「そうだな。行ってみるか。」
さっそくモデルルームに入り込んだ。
新築の分譲マンションらしい。
壁には販売完了された部屋ごとに花飾りがしてある。
「ほぉー。ふーん。さすがにキレイだなー。」
「モデルルームは初めてですか?」
営業マン登場!
商品の特徴や、設備のすごさをアピールしてくれる。
立地や資産価値を考慮すると、確かにものすっごくいい!
室内を歩きながら、既に妄想の中でモデルルームに住んでいた。
「他のモデルルームとかご覧になりました?
購入予定はいつごろですか?」
(き、来たな・・・。)
まぁ、お約束なので私は適当に相槌うって仕様とか写真をみていた。
しかし、
彼がつかまった・・・。
既に購入時における予算とローンのシュミレーションに入っている・・。
意外にも彼は真剣に聞いていた。
「独身ですか?毎月の控除額とかすごいですよねー。
それなら住宅購入しても、ローン借入れの1%は丸々戻ってきますよ。」
*約十年間の間
そして現在の家賃と比較に入る。
色々話が盛り上がっていたようだが、バスケットの時間がきたので撤収。
「ふぅー・・・。本当に控除額ってすっごく高いんだよなー・・・。」
なんだか落ち込んでる様子?
「それじゃ扶養に私を入れたら?」
「そうだな。そうしよう!」
(・・・え?冗談でしょ・・・?)
その後、結局バスケットは行かずに食事をしながら
どんどん話が進んでいったのだ。
その日の夜のうちに、彼はお母様へ報告。
そして翌日には婚姻届を取りに行き、
他県にある戸籍謄本を親戚に頼んだ。
急な展開でしばらく我を忘れていた。
はっ!うちの家族にも連絡しなきゃ!
去年神戸に行ったきりまだ帰ってこない母に電話する。
私がいいなら特に反対はないが、これからの人生で
苦労しないために、お世話になっている牧師さんにも
話を聞いてもらいなさい、とのこと。
もちろんそのつもりだ。
さっそく牧師さんに電話して成り行きを話す。
電話じゃなんだからと教会へ行った。
内容は色々あるが、牧師さんと話しているうちに
「大丈夫!」とあらためて思えてきた。
だって、貧困生活をささやかに支えてくれた人なのだ。
いつも私を気にかけてくれている。
私が素のままに接しても、引かないどころか笑いながら
一緒になっておちゃらける。
すると牧師さんが、
「じゃ結婚の誓いの言葉を行おう。」
それはぜひお願いしたい!
しかし彼の仕事上、時間を取るのがかなり難しい。
夜中しか時間がない。
「いいですよ。時間を取ってやりましょう!」
嬉しいお言葉に甘えて、2月1日深夜2時過ぎに
牧師さんの教会で「結婚の誓い」を行った。
教会の方が私たちのためにブーケを用意してくれていた。
急なことだったのに、とても綺麗であったかいブーケ。
(ちょっと時間が経ってしまったのでその一部を^^;)
神妙な面持ちでお互いを見つめあい、
かつて見たこともない真剣な目で、彼は愛を誓ったのだ。
(きゃーっ!照れるじゃないよーっ!)
私も頑張って彼の目を見つめ、誓った。
その日の夜に二人で婚姻届を出しに行ったのだ。
そして私は今、
『人妻』になる。
憧れて夢見ていた結婚は、こんな形で実現したのだ。
そういえばプロポーズの言葉ってなかったような・・・?
・・・・も、もしかして・・・。
「私を扶養に入れたら?」
あれか?!あれだったのか?!
すると、
私がプロポーズしたのか?!
な、なんという・・・・・・・。
ロマンティックなプロポーズをされるという夢は、
どさくさに紛れて日常の会話に埋もれてしまったのか・・。
何はともあれ、幸せになったもん勝ちだよね(笑)
というわけで、この経験から
結婚を意識させるには、モデルルームに行くべし!
新婚生活の夢が現実的にイメージされる可能性大。
関連記事