事実は小説よりイキナリ

顔を見るためだけに車を飛ばして目的地へ。

ドキドキしながら目当てのお店を探した。

（あ、居た！）

相手も私を見つけてお店の前へ出てきた！

そして開口一番。

「うわぁー、太ったなー！」

がびーん！！

「そんなのわかってるよー！もう！」
と言いながら急いでカーディガンを羽織った。（少しでもお肉を隠そう・・）

「こんなに早くに来てくれるとは思わなかったよ。夜かなって思ってた。」

「ただ顔が見たくてね♪」

「そうかぁ、ありがとう！でも今日はまだ誰も客来ないんだよ。うちのカミさんと店番さ。」

・・・やはり、隣に座ってたアノ人ね。

「それにしても・・太ったなー。いや、ごめん。でも太ったなー。」

（ううっ・・そんなに太った太ったって言わないでー！これ以上みじめな思いは・・TT)

「まぁ色々あってねー。じゃ、ちょっと見て周りたいから・・」

「ああ、終わりまでここにいるから。」

（だから何？！また来いって？無理よー。優しいだけに残酷だわ・・。）

「じゃ！」

（速攻で帰ろう！顔も見れたし、長居は無用だ。）

ハァー。。。何十回同じ相手に玉砕するんだか。。
かれこれ７年にはなるな。元はと言えば私が悪いんだが。

でも不思議なことに、去年「結婚した」と報告受けたときもさほどショックはなかった。
今はもう、ただただ好きなだけで、何も望んでいないし、幸せならそれでいいかって思う。
少しは吹っ切れたかな？
私だってまだまだ捨てたモンじゃないはず！（その前に痩せなきゃ・・）

でも突然の電話に車をすっ飛ばして顔を見に行くなんて、我ながら未練がましいなぁ・・・・。