事実は小説よりイキナリ

実は・・・うちの母の仕事は、歌うたい。
ラテン歌手をしている。

私と同じでかなり濃い顔立ちのため、本土ではよくフィリピン人と
間違えられていた。
（ちなみに私の顔はあちら系ではない）

預かっていた荷物を届けるため彼女のマンションへ行った。
すると、会って顔を見るなり

「あんたの髪、どこで切ったの！？」

・・・またか。

母はよく私のマネをする。
特に髪型は何度もヤラれた＾＾；
まぁ、マネをしたがるのはわかる。
個性的な髪型は私のモットーだ。
初対面の人にも

「美容師さん？」

って聞かれることが多い。
悪い気はしないので行きつけの美容室を紹介した。
しかし、久々に会う母の髪型はまるでヤマアラシのように
モッサリしていた。
そのままだと、「泉ピン子」、髪をまとめると「デヴィ夫人」にそっくり！

母との対面はおいといて、もう一人。
去年会った妹夫婦もいた。

妹の姿を見てびっくり！！
お腹が大きいのだ！
うちの夫より大きい・・・。

そう、おめでたなのだ。
6月に生まれるらしい。

顔には出さず、内心ドキドキしていた。
だって、最近うちのおばさんとか
「子供はまだ？」って聞くんだもん。
こればっかりは授かりものだし、ねぇ・・・。
またもや妹や弟に結婚も出産も追い越されてしまった。
残すは一番下の弟だ。（でも18歳）

妹夫婦と母と私で他愛もない話で会話が弾む。
（母が本土で何度もナンパされた話とか・・・）
と、いきなり母がショータイムを始めた。
今度の舞台での衣装合わせだ。

一体どこで買うのか、甚だ疑問に思う派手な衣装を纏い、
挙句に超若者向けのロングヘアのウィッグまで出してきた。

その姿は、キャバレーにいるフィリピン人。
（社長サン、ウーロン茶イイデスカ？）
どうしてもそのウィッグをつけたいのはわかるが、
衣装と全然かみ合わない
あれやこれやと衣装をとっかえひっかえ。
なんだか今度のディナーショーは、別世界の妙なムードが漂いそうな予感。
（お手伝いはご遠慮させていただきます）

その仕事が終わったらまた本土へ行くそうだが、
妹夫婦は沖縄に住むらしい。
今まで一度も一緒に暮らしたことがなかったが、
これからは会おうと思えば会える距離にいる。
子供が生まれたら予行演習をさせてもらおう。

久々に会う私の家族。
やっぱりイキナリな事実や現実で退屈させないところは
血がつながっているんだなぁ＾＾；